QED 鬼の城伝説

「おもしろいものを見せてあげる」それが彼の最後の言葉だった。
指定された時間に蔵へ行ってみると、扉が開かない。中を覗くと見えたのは、床に転がっている首だった……。
そんな事件に巻き込まれた友人の話が記者である小松崎に持ち込まれた。取材に行く小松崎と夏休みを取った棚旗姉妹は共に現場である岡山へ行く事に。


例の如く、鬼、タタラ、城の歴史が語られまくる。というより、前半はもはや偏ったガイドブックといった感じ。いや、面白いからいいんですけど。事件なんてぶっちゃけどうでもいい(笑)。
今回は桃太郎の話がからんでくる。そういえば、なぜ鬼退治に行くのか、疑問に思ってなかった。これが本能なのか。
この著者の作品を読んでいると、その場所に行きたくなってきます。
今後のタタルと奈々の展開にも期待。


QED 鬼の城伝説 - 高田祟史


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