トウヤのホムラ [amazon]

神の化身である東哉は、船津の一族にその力を恐れられ、まだ力を発揮できない子供のころに封印され、閉じ込められていた。
十年経ったある日、彼の元に従兄弟が訪れる。いわく、封印を外す代わりに力を貸してほしい、と。
自分を封印し続けてきた船津一族のために力を貸す気はないが、封印が解けなければ一族を滅ぼすことはできない。ならば、一時的に力を貸し、油断を狙うか・・・・・・。
利害が一致した神と人間の駆け引き。というほど、知的なやり取りではないですが、恨みの感情が稚拙ではなくうまく伝わってくる。相手の認めるべきところは認め、それでいて許さない。でも、惹かれている。
今回は普通に終わりましたが、はたして本当のラストはどうなるんでしょうか。先が楽しみな作品。

トウヤのホムラ - 小泉八束