嘆きの館

家族とのいさかいで荒れていた啓吾。つい声をかけてきた男の怪しいバイトを引き受けてしまう。
それは今度建設されるアミューズメントパークのアトラクション「嘆きの館」の体験モニタ。
同じようにバイトでモニタを受けるのは同年代の二人の男性。
やがてアトラクションが始まりアナウンスが流れる。
「この館で起こった、目を覆うような惨劇。それは去年のクリスマスイブのことでした・・・・・・」
そこから語られる言葉は、去年自分のいとこを襲った悲劇と同じ内容だった!


登場人物すべてが怪しい。だが、守るべき人のためには仲間を信用をしなければならない。その葛藤。
いやあ、いいじゃないですか。コンパクトにまとまったミステリアスなホラー。


嘆きの館 - 城崎火也