最後の夏に見上げた空は 2

夏が終わろうとしていた。
そんな時、保護者の名倉が研修のため家を空けることになり、1週間
だけ寮生活をすることになった小谷。
不安があったがクラスメイトと共に過ごせるのは嬉しい。
そう思った矢先に、それは起こった。
他のクラスの吉原が仕掛けてくる嫌がらせ。
些細な嫌がらせとはいえ、積み重なればストレスとなる。
しかし直接的な暴力を振るうわけではないため、教師も手が出せない。
自分だけが我慢すればいい。そう思っていたが、クラスメイトの太一が言う。


「でも、それって胸を張って自分は生きているって言えるのかな?」


諦めてはいけない。
その決意を胸にしたとき、吉原が小谷の元へ襲い掛かってくる!
そんな「きみのてのひら」を含む五編の物語。


続きは出ないかと思いきや出てくれましたか。
前作はそれで終わりであっても完結状態でしたが、今作は完全に続編。
おそらくは次作で終わりを迎えるでしょう。
残りの人生が決まっているだけに、悲しいことは間違いないでしょうが、
それでもきれいに決めてくれるに違いない。
そんな希望と確信を持たせてくれるシリーズ第二弾。


最後の夏に見上げた空は 2 - 住本優


次作の感想: 最後の夏に見上げた空は 3
前作の感想: 最後の夏に見上げた空は