幽霊には微笑みを、生者には花束を 【amazon】


幽霊には微笑を、生者には花束を - 飛田甲
幽霊なんてものは存在しない。
そんな持論を持つ真也が無理やり連れてこられた幽霊が出たといわれる廃墟。
民俗研究会と称したオカルトクラブの連中が見つけられなかった幽霊をなぜか真也が見つけてしまう。やがて少女は唯一見える人間である彼についてきて言う。「私に残っている記憶はひとつ」と。


私は殺されたんです


いつしか情が移った彼は、せめて家族を探してあげようとわずかな手がかりから推理し始めるが・・・?


設定がややこしいため、推理部分を把握するのにちょっと首を傾げてしまうことがありましたが、それはそれ。ラストの助けるシーンはちょっとご都合かなと思うけど、まあそれは本質じゃないからいいや(そうか?)。
オーソドックスな幽霊ものミステリィという感じですが、きっちりまとめ上げられてる秀作。