ラゴンの虜囚 グイン・サーガ 4 【amazon】


ラゴンの虜囚 グイン・サーガ 4 - 栗本薫
セム族の有利。だがそれは仮そめのものでしかない。
地の利を生かしているものの、圧倒的な戦力の差では良くて五分。
混乱が収まれば危険なのはこちら側だ。
ならばと、グインは決意する。ラゴンを味方にひきこむと。
かつてそれを望んだとき、返答は使者の首だったという凶悪なラゴン。
はたして彼らを味方にすることはできるのか?


グインの選択。途中で出くわした夢。狗頭山の帝王。
謎が少しずつ見えてきたようで、それでいて見えない。
グインとは何者なのか。


そして、勝つためとは言え、あのような選択をせざるを得なかったイシュトヴァーン。
その思いは辛かったろう。苦しかったろう。
彼のキャラクタが際立っていた。
はたしてそれは報われるのか。
グインの冒険とも称せるシリーズ第四巻。