トリニティ・ブラッド Reborn on the Mars (4) 聖女の烙印 【amazon】


トリニティ・ブラッド Reborn on the Mars (4) 聖女の烙印 - 吉田直
任務のため、久しぶりに故郷へ戻ってきたエステル。
だが、そこで求められたのは、かつて"星"と呼ばれていた自分ではなく、シスターとしての自分でもなく、"聖女"としての自分だった・・・。
"聖女"として扱われることを嫌がるものの、教皇庁の命令には背けない。
そして"聖女"としての初仕事の場で、エステルは狙われた。
長命種によって。
だが、その裏で糸を引いていたのは、教皇庁の人間だった・・・。


個人的に大好きなシーンは、今まで人の後ろに隠れていた聖下が、意思を表示し始めたところ。
アントニオのアドバイスがまたニヤリとさせられる。「お遣い」なんてね。


それにしても、狙われまくる女性だよな。エステルは。
目立つ上に、立場としては弱い位置にいるので、仕方ないといえばそれまでだけど。
でもめげない彼女は好き。
ラストのシーンは読んでいてつらかった。
決してそう思っていない人を「吸血鬼」と蔑んで言わなければならなかった心情は想像するのも難しい。
だが、これでエステルは力を持ったはず。
新たに組み込まれる力を果たしてどう使っていくのか。
ついに決意をしたエステルから目が離せない "R.O.M."シリーズ第四巻。