θ(シータ)は遊んでくれたよ

ビルの屋上から飛び降りた人。
その額には赤い口紅で、第三の眼のような模様が書かれていた。
いや、眼というよりは、それを九十度回転させた形。まるで「θ」というマークのように。
調査をした警察はそれを自殺と判断した。


その後、書かれている場所は違うものの「θ」が書かれている飛び降りが続いた。
関係者がいたため、事件を調べ始める加部屋だが・・・。


森博嗣、久しぶりの G シリーズ。
前作より面白い。やっぱり犀川と萌絵が出てくると安心する。
新キャラが悪いってわけじゃないんだけどね。キャリアの差でしょうか。
それにしても、まだまだ序盤という感じが抜けない。
S & M シリーズは各作品が個々に別れつつ、最後に融合していきましたが、この G シリーズはどちらかというと、まだ見ぬ最後の場面のために語られる物語といった感じ。
あの人が出てくることは間違いないですが、はたして相手をするのは誰か。
犀川?海月?それとも・・・?
昔の 3ヶ月に 1冊ペースに戻してほしいと切に願いたくなるぐらい、気になる物語。


θ(シータ)は遊んでくれたよ - 森博嗣


次作の感想: [森博嗣] τになるまで待って
前作の感想: φは壊れたね