子どもたちは夜と遊ぶ 上・下


子どもたちは夜と遊ぶ 上 - 辻村深月子どもたちは夜と遊ぶ 下 - 辻村深月
留学がかかる選考の論文。
ほぼ確実といわれていたふたりを追い越したのは、匿名の人物「i」。
求めても探す事ができなかったその「i」から連絡があり、彼が浅葱の兄であることが発覚してから、その事件は起こった。
連続殺人として・・・。


ただ会いたいがために行われている殺人。
掛け違えたのはわずかなボタン。
それぞれの思いを秘めたことが悪かったのか。
伝えられないことが残酷な結果を生み出す。
倒叙ものでありながら、謎解きも秀逸。
これほどまでに面白く描かれるとは思わなかった。
前作「冷たい校舎の時は止まる」も良かったですが、今作も劣らず。
ハードカバー作家昇格決定!