霧の向こうに…… ムーンスペル!! 2

王国詠唱士試験。
次こそは受かりたいクラウスは「驚異の合格率をほこる」という宣伝に魅せられ、その組合に参加する。
参加者は皆が皆、自分よりも能力が上のものばかり。
落ち込むクラウスだったが、そこへ怪しい影が舞い込む。


「八つ裂きオーウェンス」


百年前に死んだ殺人鬼。
その再来かと言われる手口で人が襲われた。
狙われたものは皆、組合に参加したものばかり。
そしてクラウスは組合からの帰り道で・・・・・・。


自信が無いにもかかわらず、皆が何か自分に期待している状況。
それは耐えられないプレッシャとなるだろう。
だが、それは自分だけで無いと気づいたとき、自分が何をすべきか気づく、成長していく姿。


他の人が評価してくれる部分に少しでいいから自信を持ち、そこを伸ばすように努力する。

自分には、自分のいいところがある。今更 - 本当に今更、気づくことができた。

つまりはそういうことだ。


それにしても今作では、エルリーとイルミラにトピーアが加わるハーレム状態。
ああ、この展開は面白い。
詩的な詠唱もリズムよく響く物語。次作はどうなるのか楽しみです。


霧の向こうに…… ムーンスペル!! - 尼野ゆたか


次作の感想: 真夏の迷宮 ムーンスペル !! 3

前作の感想: ムーンスペル !!