平和の鐘、永遠の女王

ドルラード皇国でのクーデタが成功し、カルロの既知の人であるロルフが皇帝になろうとしていた。
これを機にカルロは、ウェルラント王国、ドルラード皇国、イリアーラ帝国に三国同盟を締結することを提案した。王国と皇国については話をつけたカルロ。
だが、帝国はかつて自分が過ごした国。
いわば裏切り者として扱われるにやぶさかではない。だがやらねばならぬ。
そう決意し、帝国へ向けた船に乗った矢先に待ち受けていたものは、人質として囚われていた母だった・・・・・・。


約束の柱、落日の女王」「真実の扉、黎明の女王」に続く三部作完結編。
前作がいまいちだったけれど、今作は完結編だけあって非常にうまくまとめている。
前作がいまいちだったのは、1冊目の尻拭い + 3冊目の種まきといった感じがあったからかも。
言うなればこれは三冊セットで読むべき作品。あるいは 1冊目で止めておく作品かな。
わりと素直に読める作品だったので、次のシリーズに期待しましょう。


平和の鐘、永遠の女王 - いわなぎ一葉