NHKにようこそ!

NHKにようこそ! - 滝本竜彦
ひきこもり生活を始めて早四年。俺は気づいてしまった。
大学を中退したのも、無色なのも、ひきこもりなのも、すべて悪の組織NHKのせい。
NHKとは日本ひきこもり協会だったのだ!


ある日、自宅に宗教の勧誘にきたおばちゃんがいた。
そのおばちゃんといた少女、岬。
彼女は俺にとんでもないプロジェクトを押し付けてきて・・・・・・。


なんとも言えない小説だ。
ひきこもり生活から抜け出したいと考える主人公が、現実に戻ろうとしつつ、なかなか戻れない。
そんな生活からひっぱり出そうとしてくれそうな少女、岬とさらにひきこもりの世界へ導こうとする
高校時代の後輩、山崎。
いったりきたりの(といってもほとんどひきこもりだけど)主人公の感情等には、ほんとかどうかわからないけど、著者の実体験も入ってるとか。
まあ、僕とは結構異なる感性の持ち主だなと思いましたが。
つまらなくはないけど、のれるってほどじゃなかったかな。
前作の「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」(感想)がよかっただけに残念。