シリアスレイジ 2 荒廃都市

先日の事件で特体の授業が無期延期となったため、スキルを磨くために
害虫駆除のバイトへ参加することにした篤志
それを聞きつけた栞は、無理やり参加する意思を示す。
危険だが、自らの力が役に立つと思った栞に待ち受けていたのは、足手
まといにしかならない現実だった。だが、途中で降りるわけにはいかない。
そんな中、不測の事態に巻き込まれる篤志たちのパーティ。
危険な狩りの標的は、かつて人だったものだった・・・・・・。


前作も面白かったけれど、今作も期待を裏切らない面白さ。
レベル高いなあ。
個人的にもっとも印象に残ったのは氷沼のセリフ。

頭が下がりっぱなしの人間が踏みつけられるのは当然。
牙を磨かない人間が蹂躙されるのも当然。
前に進むことをやめた人間が陵辱されるのも当然。
・・・・・・勇気っていうのはね、出すべき時に出さないと、一生後悔するわよ。
夢に向かい努力するものたち。その途中で気づく現実。
だが諦めず、立ち向かい、ちょっとご都合主義なところもあるけれど、
それは決して悪いものではない。
シリアスで、ユーモアあふれて、そして散りばめられる伏線。
ライトノベル好きなら間違いなく楽しめる。
ラストのオチは前作に引き続き笑わせてもらいました。
これからも期待大なシリーズ第 2 巻。


前作の感想: シリアスレイジ