鳥は鳥であるために 4

生まれる前から自分の役目は決まっていた。
水星家に襲い掛かる呪を祓うこと。そのために植えつけられた呪。
逆らうことは許されない。小鳩を道具として使う祖父。小鳩の世界は常に灰色だった。
そんな小鳩の世界に色を与えてくれた志郎と菓。
だが、ふたつの呪が奪われた小鳩に、祖父の怒りは爆発した・・・・・・。


明らかになっていく過去。
倭への思い。志郎たちとの出会い。
それぞれが小鳩にとってどれほど大切なものか。
敵であるはずの倭もまた同様だろう。
折れそうになった心。支えたのは思いなのだから。


これがシリーズ最終巻だなんて残念でならない。
次シリーズも期待したい作家です。


願いは、あなたに、届きますか?


鳥は鳥であるために 4 - 野島けんじ


前作の感想: 鳥は鳥であるために 3