導きの星 Ⅳ 出会いの銀河

目的人格により操られたセントール人。狙いは宇宙へ飛び立てる知的生命体。
いつしかオセノアも狙われることが判明し、司たちは防衛体制に入ろうとした。
司たちの支援により、急速に文明を発展させるオセノア。
同時にそれは地球への反抗をも促すことになった。
そして突然の奇襲。撃たれた司は撤退を余儀なくされ……。


ついに最終巻を迎えた「導きの星」。異なる知的生命体との交流物語が、これほどまでに壮大で、これほどまでに心温まるストーリィになるとは思いもしなかった。
見守っていたものがいつしか対等に、そしてより高みに成長していくことは嬉しいのだろうか。悲しいのだろうか。少なくとも、それが信頼によるものであれば悲しいことはないだろう。司の思いはオセノアに届いていたのだから。

そしてすべての謎が明かされる。
ちょっと複雑で、う〜ん、と迷ったけど、そういうことか。
最後はきっちり決めてくれてよかった。
これからも壮大な物語が続くであろうことを予感させるシリーズ最終巻。


導きの星 Ⅳ 出会いの銀河 - 小川一水


前作の感想: 導きの星 Ⅲ 災いの空