彩雲国物語 藍より出でて青

「毎年振られつづけてね。だからこれを渡して終わりにするつもりでいる」
「え!?お、終わり、って」
「最後くらいは困らせないであげたいからね」
「……いいん、ですか?」
「ああ。私はその人を好きになってとても幸せだったけれど、私ではその人の『幸せ』になれなかった。あとできることは、その人の幸せを祈ることだけだからね」

秀麗たちが茶州で過ごした三篇のお話です → 感想