とある魔術の禁書目録10

だけど、彼女は救急車を呼んで、できる限りの応急処置を施して、
考えられる全ての方法を講じて、それでも全く効果が出なくて。最後の最後で、理論も法則も理解できていない『魔術』にすがってしまったのだろう。
自分がどれだけ見当外れな事をしているかも知らずに。
自分がどれほど稚拙な術式に全てを賭けているかも分からずに。

それでも、たった一人の、目の前で倒れた少女を助けるために……

9巻から続く長い一日がようやく終わる物語 → 感想