あの日と同じ月の下で ムーンスペル!!5

「あ、あのさ」
何でもいいから、あと少しだけいてほしい。何でもいいから、話しかけないと。
「クラウスって、そうやって頑張るのって」
自分が何を言おうとしているのか、よく分からない。分からないままに、言葉を続ける。
「やっぱり、エルリーのため?」
自分は救いようのない馬鹿だと思う。どうして、こんなことを聞くのか。聞いてしまったら、取り返しがつかなくなるかもしれないのに。

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