竜騎手の誇り ドラゴンファーム2

あまい乗り気ではなさそうなのを、ビジューの子なんだし、大きくなるとすっかり変わっちゃうから、可愛い盛りのいまのうちにせめてひと目見ておいてくださいよ、と無理やりに引っ張っていったのだ。

すごかった。

巣の中でぽよぽよとまどろんでいる仔竜たちを目にしたとたん、アズリアン氏は、きゃー、とも、いやー、ともつかない甲高い声をあげ、汚れた床もご自身のピシッとプレスの利いた上等そうなズボンもなんのその、ぺったりその場に座りこんだ。目の回りも口元も幸福そうな笑い皺だらけにして、ひたすらにまにまと見つめるのだ。

恋と竜への愛があふれるシリーズ第二弾。今回は姉の結婚式と仔竜の誕生と兄の帰郷が重なった牧場の騒動! → 感想