終わる世界、終わらない夏休み 芹沢和也の終末

「でさ、提案なんだけど」
一拍の間を置いて、
「一緒に探さないかな、世界を滅亡から救う方法。一人でやるより、二人でやったほうが、絶対に成功確率はあがると思うんだよね」
「……」
ゼロは何倍してもゼロだ。
そう答えかけて、その言葉を飲み込んで、
「―ふむ」
おれはうなずいた。

世界が滅亡する四日前から始まる物語。雰囲気が素敵です。 → 感想