真世の王

「必要ならば、あなたの言葉を享けます。そうでなければ、わたしが生まれてきた意味がない」
「いい覚悟だ。だがね、生まれてくること自体に意味などない」
「でも、わたしは―」
「意味というのはね、生きることで自ら作ってゆくものだ。周りは関係ない、あなた自身にとって、何のために生まれたかなどという問いは無意味だ。生まれるだけなら、この世の誰もが平等に体験している。それをどう生きるかが、ひとりひとりの人生なのだ。意味が生じるとしたらそこからであって、それ以前ではない」

読み終わったときの感動を、どうしたら言葉で伝えることができるだろう。→ 感想