小さな国の救世主3 いまどき英雄の巻

「彼は、自分の利益のために他人を利用しようとは思っていない。その逆だ。
彼は他人のために自分が何ができるかを考え、そして他人のために動く人間だ……。
生まれながらにして権力と富を持ち、それを自由に使える人間だけが英雄になるわけではあるまい。実力とは他人の信頼を得る能力だ。その人間を信頼する他人の力が権力となり、富となるのだ」
そして、ネマコルは、にやっと笑って付け足した。
「もしかすると、あなたと私は、一人の英雄が生まれるところを見ているのかもしれんぞ」

完結かと思ったら、まだ続きました。→ 感想