鷹見一幸

銀星みつあみ航海記 LOG.00 俺らが出帆した動機

「そこで、お前さんに聞こう。国力を回復するために最も重要なものとはなんだと思うね?」 「なんか、理想主義っぽくて好きじゃない答えですけど……これしか思いつきませんでした……希望……違いますか?」 「そのとおりだよ、未来に対する希望、自分の将来に明…

銀星みつあみ航海記 LOG.01 彼女が家出した動機

「……俺は、この甘さを捨てたほうがいいのかな?」 「いや、その甘さも熱さも青さも全部ひっくるめてお前だと俺は思う。お前が背負い込んだリスクを切り抜けるために俺がいるんだ。お前が甘さを捨てたら俺の存在理由がなくなる。お前はそのままでいい」 もう…

小さな国の救世主3 いまどき英雄の巻

「彼は、自分の利益のために他人を利用しようとは思っていない。その逆だ。 彼は他人のために自分が何ができるかを考え、そして他人のために動く人間だ……。 生まれながらにして権力と富を持ち、それを自由に使える人間だけが英雄になるわけではあるまい。実…

小さな国の救世主2 おざなり将軍の巻

「馬鹿なことを言う、貴様も闘っただろう、お前は軍師ではないのか?軟弱なことを言う軍師だな。よくそれで戦車軍団を追い返せたものだ」 嘲るように言ったシーデの言葉を、龍也はあっさりと認めた。 「うん、でも、俺は思うんだ。本当の軍師ってのは、戦っ…

アウトニア王国拾遺録3 でたまか 終劇追幕篇

カッコつけているんじゃない、この若僧が!貴様一人死んでローデス三百二十億人の生命の責任を取るだと?ふざけるな!ローデスの人間の生命ってのはそんなに軽いもんじゃない!貴様は生きなければならんのだ!血反吐を吐きながら、のた打ち回りながら、生き…

アウトニア王国拾遺録2 でたまか 天壌無窮篇

この子には言うまい。 私はこの子に王を求めようとは思わない。 それは、あの人の遺志を裏切ることになるかもしれない……でも、私はこの子に生きて欲しい。生きて生きて生き延びて欲しい。 それは……もしかすると、王になることよりも困難なことなのかもしれな…

アウトニア王国人類戦記録5 でたまか 長嶺来光篇

死ぬな。より、良く生きろ。より高みへと登れ。君たちにそれを成し遂げる時間を与えるために、私たちは死んでいくのだ。自分たちのやったことが無駄だったと思わせないでくれ…… ちょっとあっけない終わり方だったけれど、感動的なシリーズ最終巻 → 感想

アウトニア王国人類戦記録4 でたまか 群青黎明篇

人類の歴史において、かくも強大なる権力が、かくも若い一人の男の手にゆだねられたことはない。そして、かくも重大なる責任が、個人の背に負わされたこともない。 だが、勘違いしないでくれたまえ。我々は彼に賭けたのではない。彼を信じたのだ。 最後の戦…

アウトニア王国人類戦記録3 でたまか 漆黒無明篇

いいか!君たちは忘れてはならない。君たちはこの光景を死ぬまで忘れてはならない! 辛いことがあったら、この光景を、この歌を思い出すがいい。 自分は、なぜ生き延びたのか、誰のおかげで生き延びたのか、それを思い出すんだ! 追い詰められ始めた帝国のあ…

アウトニア王国人類戦記録2 でたまか 霜降暗夜篇

人類は、本当に進化しているのか? 俺たちは大昔の人間なんかよりずっと進んだテクノロジーと社会のシステムを持っているんじゃないのか? 宇宙の端から端まで自由に旅ができるテクノロジーを持ち、数万の戦艦を一糸乱れぬ動きで統率できる我がローデス軍が…

アウトニア王国人類戦記録1 でたまか 黄昏落日篇

君が目覚めたとき。君はなんと言うだろう? 君が目覚めたとき。僕はなんといえば言いのだろう? ついに始まる最終章 → 感想

アウトニア王国拾遺録 でたまか 青雲立志篇

「男の人の身体って……重いんですね。初めて知りました」 マリリンの目がまん丸になった。 「なんだって!?おい、メイ、あんた今なんて言ったんだ!?」 「あら?私、今、何か言いましたか?」 平和なメイとマイドとアウトニアに感動する短編集 → 感想

アウトニア王国再興録5 でたまか 青天霹靂篇

君たちに、アウトニアの旗の意味を教えよう。 これはキレイゴトの旗だ。甘ったれた人間の旗だ。そして、人間を心の底から信じているものの旗だ! 我が敵は帝国の精鋭、マルス家の軍隊!そしてそれを率いるはマガザン帝国皇帝、アリクレスト・マルス! 僕は………

アウトニア王国再興録4 でたまか 驚天動地篇

……神様。 祝福は、あの方にこそお与えください。 あの方こそ安らぎを得るべきです。 銀英伝ネタやBOBネタにニヤリとさせられた一作 → 感想

アウトニア王国再興録3 でたまか 天下大乱篇

道に迷ったときは胸を張りなさい。そして遠くを見なさい。三日後でも一ヵ月後でもいい、未来を見なさい。そして、そのとき胸を張って歩いている自分が見える道を選びなさい また波乱が…… → 感想

アウトニア王国再興録2 でたまか 天地鳴動篇

人間の実力とは個人の力じゃない。実力者とか英雄というのは一番うまく他人の力を使うことのできる人間を言う。 だとしたら、やっぱりあんたは英雄なんだよ……マイド。 いい感じに盛り上がってきた → 感想

アウトニア王国再興録1 でたまか 英雄待望篇

「ねえ……お父さん」 「なんだい?」 「お父さんは、あの人と一緒に戦ったことがあるんでしょ?」 「ああ、あるよ」 「あの人って、どんな人なの?」 父さんは、しばらくだまっていたが、やがて、ぽつりと一言言った。 「そうだな……信じられる人だよ」 あれか…

アウトニア王国奮戦記3 でたまか ― 純情可憐編

「いいですか、メイ王女。あなたにもしものことがあったら、今までの戦いすべてが無駄になります。あなたは我々アウトニア軍にとっても僕自身にとっても、最大の弱点なんです……」 「え?」 メイ王女の心拍数が上がった。 「あ、いえ、何でもありません。とに…

アウトニア王国奮戦記2 でたまか ― 奮闘努力篇

イイ性格なものたちの戦争第二弾 → 感想

アウトニア王国奮戦記 でたまか―問答無用編

面白おかしく素敵なSF物語 → 感想

小さな国の救世主 なりゆき軍師の巻

普通の高校生が戦争に巻き込まれたら?→ 感想