EDGE 3 毒の夏

失われ、永遠に果たされることはないと一度は諦めた約束が、今、甦る。
― なあ、今度、お前の拳法とおれの空手と、どっちが強いか勝負しようぜ。
忘れたと思っていたのに、まるで昨日聞いたことのように、明るい声ごと、藤崎の言葉が耳に響く。
ひとつが与えられれば、もっと多くのものを望んでしまう。練磨は目の前の宗一郎を裏切っているような気持ちが疚しくて、顔を上げることができなかった。

あまりに入り込んでしまって、涙が止まらなかった。続きが怖い怖い。→ 感想