二四〇九階の彼女Ⅱ

明日、おまえにコーヒーを淹れてやる。とっておきのコーヒー豆を実は持っているのだ。なに、遠慮するでない。小僧の教育のためなら有効活用と言えるだろう?」
眠そうな、幸せそうな声で彼女は言った。
「……もし、そのコーヒーが気に入ったら、そのときは小僧」
彼女は一度黙って、それから小さな声で言った。
「……そのときは、どこにも行くな」

カエルとの出会いの物語が素晴らしかった。まさかこれで終わりじゃないよね?→ 感想