千里眼 ファントム・クォーター

「いろいろと世話になりました……。あなたがいたから、娘は……」
「いいえ。……お父さんがいてくれたからです。彼女にとっては、それがいちばんの幸せのはずです」
亡き父の思い出が、美由紀の胸に去来した。安堵のため息とともに、自分の気持ちを少しずつ落ち着かせていく。
よかった。またひとつ、この世界から苦悩を消すことができた。

ありえなそうで、ありえそうなところが何ともこわい。とはいえ、いつもどおりのジェットコースターアクションものでした。 → 感想