食卓にビールを

「ねえ、わらしべ長者知ってる?」
と声をかけたのは、隣の席の阿部ちゃん。彼女は私の顔と私が握る特性風車を見比べた。
「つまり、そのストローのおもちゃと何か交換してほしいんだ?」
「話が早いね、姉さんっ。ほーら、風車が欲しくなってきた〜。どーしてもこの風車が欲しくなってきた〜」
「どうしてそういう下らないことを次から次へと思いつけるの?」

この空気はたまらないですね。一編一編コツコツ読んでいこう。→ 感想