まさかな

「かわいそう……!あんたも、紅生も、あたしも。かわいそうなあんた、かわいそうな紅生、かわいそうなあたし!」
感極まった郁生は、そのままおいおいと泣き出した。本当に、人間の涙は無尽蔵かと思われるほど、彼女は泣いた。
「郁生ちゃん……」
「ごめん。明日は笑ってる。明日は笑っているから、今日は泣く。ごめん」

ノリは食卓ビールっぽく、でも、青春物語で、幻想的なファンタジーでした。→ 感想