マリア様がみてる 薔薇の花かんむり

「この様子を拝見するに、祥子さまのことも『お姉さま』ってなかなか呼べなかったんじゃありまえんか、お姉さまは」
「うーっ」
ご推察通りなので、反論もできない。
「だったら―」
「だったら?」
挑戦的な瞳が聞き返す。そこで気づいて祐巳は言いかけた言葉を飲み込んだ。
「……ずるい」

大満足な一作でした。やっぱ紅薔薇最高! → 感想