紺青の怨鬼 封殺鬼シリーズ 6

「……行くな」
やがて漏れた、呟くように掠れた声に、三吾は思わず目をあげて弓生を凝視した。
冷たくなった聖を見おろしながら、まるで何も見ていないかのように。
「俺を、おいて、行くな」
ぽつり、と言葉を押し出して。
それきり、弓生は、口を閉ざした。

まさか、聖が…… → 感想