祈りの日

「いずれ、わかるときがくるよ」
森川がタロの手をとった。
「生きるということは、失うことでもある。きみたちはそれが訪れるのが人よりも少しばかり早くて、少しばかり大きかったんだ。けれど、みんなが生きていくあいだには、、失ったぶんを取り戻す機会も与えられているんだよ。たとえばきみが、葉山さんに会ったことも」
「放せよ!」
「……忘れないでほしい。きみにも、瑞穂にも、未来があるんだよ。私たちはそのために、後悔よりも未来をつくるために、竜泉に関わることを選んだんだ」

soundseaコレクションの……三冊目かな。切なくも、温かい気持ちになる恋愛小説でした。あー、この人いいかも。ほかのも読んでみたくなる。→ 感想