2008年ライトノベルマイベスト10

01:スプライトシュピーゲル(4) テンペスト冲方丁

スプライトシュピーゲル I Butterfly&Dragonfly&Honeybee (1) (富士見ファンタジア文庫 136-8)スプライトシュピーゲル II Seven Angels Coming (2) (富士見ファンタジア文庫 136-9)スプライトシュピーゲル III いかづちの日と自由の朝 (3) (富士見ファンタジア文庫 136-10)スプライトシュピーゲルIV  テンペスト (富士見ファンタジア文庫)
オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫 200-1)オイレンシュピーゲル弐 FRAGILE!!/壊れもの注意!!(2) (角川スニーカー文庫 200-2)オイレンシュピーゲル 参 Blue Murder (3) (角川スニーカー文庫 200-3)オイレンシュピーゲル肆  Wag The Dog (角川スニーカー文庫)
オイレンとセットで読むのは絶対条件ですが、一冊ずつの完成度はオイレンの方が上かなと思うんですが、この四巻だけは別格です。読んでるとき、読み終わった後の興奮はいまだ覚えてる。
ジェットコースターな展開と、あらゆる場面で見せてくれるドラマと。涙ぐみながらページをめくる手を止められない素晴らしいお話でした。これからも全力で追いかけたいと思わせてくれるシリーズですね。

02:灼熱のエスクード(3) I WILL CATCH U(貴子潤一郎

煉獄のエスクード RAINY DAY & DAY (富士見ファンタジア文庫)煉獄のエスクード(2) The Song Remains The Same (富士見ファンタジア文庫)煉獄のエスクード〈3〉RHYTHM RED BEAT BLACK (富士見ファンタジア文庫)煉獄のエスクードARCHIVES―だけど綺麗なものは天国には行けない (富士見ファンタジア文庫)
灼熱のエスクード―MATERIAL GIRL (富士見ファンタジア文庫)灼熱のエスクード2  LADY STARDUST (富士見ファンタジア文庫)灼熱のエスクード3  I WILL CATCH U (富士見ファンタジア文庫)
煉獄のころから好きでしたが、ちょっと地味かなーと思ってました。が、灼熱になってからは、とんでもないですよ!毎度毎度、ラストの引きがすごいんです。突きつけられる事実の酷なことといったら、胸が痛くなるばかりですが、あと二冊でどんな結末を見せてくれるのか。今から楽しみでなりません。

03:BLACK BLOOD BROTHERS(9) 黒蛇接近(あざの 耕平)

BLACK BLOOD BROTHERS(1)―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 兄弟上陸― (富士見ファンタジア文庫)BLACK BLOOD BROTHERS(2) ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 特区鳴動― (富士見ファンタジア文庫)BLACK BLOOD BROTHERS(3) -ブラック・ブラッド・ブラザーズ 特区震撼- (富士見ファンタジア文庫)BLACK BLOOD BROTHERS〈4〉ブラック・ブラッド・ブラザーズ 倫敦舞曲 (富士見ファンタジア文庫)BLACK BLOOD BROTHERS〈5〉ブラック・ブラッド・ブラザーズ 風雲急告 (富士見ファンタジア文庫)BLACK BLOOD BROTHERS 6 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 九牙集結― (富士見ファンタジア文庫)BLACK BLOOD BROTHERS〈7〉王牙再臨 (富士見ファンタジア文庫)BLACK BLOOD BROTHERS〈8〉ブラック・ブラッド・ブラザーズ 宣戦恋歌 (富士見ファンタジア文庫)BLACK BLOOD BROTHERS9  ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 黒蛇接近― (富士見ファンタジア文庫)
BLACK BLOOD BROTHERS (S)(1) ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集― (富士見ファンタジア文庫)BLACK BLOOD BROTHERS S〈2〉ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集 (富士見ファンタジア文庫)BLACK BLOOD BROTHERS〈S3〉ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集 (富士見ファンタジア文庫)BLACK BLOOD BROTHERS〈S4〉ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集 (富士見ファンタジア文庫)BLACK BLOOD BROTHERS〈S5〉ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集 (富士見ファンタジア文庫)BLACK BLOOD BROTHERS(S)6  ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集― (富士見ファンタジア文庫)
最終決戦一歩手前の緊張感がたまりません。戦力差がぎりぎりの均衡を見せているからこそ、ですよね。吸血鬼たちがみせるミミコへの信頼にじわり。
長編だけでなく短編も素敵で、お月見というお話をあそこまで切なく描いてくれるあざのさん、大好き。

04:戦う司書と終章の獣(山形石雄

戦う司書と恋する爆弾 (集英社スーパーダッシュ文庫)戦う司書と雷の愚者 (スーパーダッシュ文庫)戦う司書と黒蟻の迷宮 (集英社スーパーダッシュ文庫)戦う司書と神の石剣 (集英社スーパーダッシュ文庫)戦う司書と追想の魔女 (集英社スーパーダッシュ文庫)戦う司書と荒縄の姫君 (スーパーダッシュ文庫)戦う司書と虚言者の宴 (集英社スーパーダッシュ文庫)戦う司書と終章の獣 (集英社スーパーダッシュ文庫)
駆け引きによる緊迫感あふれる戦いを見せたかと思えば、激動の戦いでも見せてくれる。そんな戦いを見せつつ、それぞれの人物を掘り出して魅了してくれるから、このシリーズは素晴らしいんだよなあ。手が止まらないとは、まさにこのこと。絶望を見せた最後だけに、続きがどうなるのか待ち遠しいです。

05:アンゲルゼ 永遠の君に誓う (須賀しのぶ)

アンゲルゼ―孵らぬ者たちの箱庭 (コバルト文庫)アンゲルゼ―最後の夏 (コバルト文庫)アンゲルゼ―ひびわれた世界と少年の恋 (コバルト文庫)アンゲルゼ―永遠の君に誓う (コバルト文庫)
戦時下において過酷な運命を背負った少女の物語。突きつけられる真実は、切なく悲しく。それでも仲間とともに前を向き成長していく姿を見ると・・・いつかきっと、と願わずにいられないものがあります。全四巻完結なのが惜しまれますが、手を出しやすくもあるとおもうので、ぜひ。

06:されど罪人は竜と踊る(3) Silverdawn Goldendusk / されど罪人は竜と踊る(4) Soul Bet's Gamblers

されど罪人は竜と踊る 1 ~Dances with the Dragons~ (ガガガ文庫)されど罪人は竜と踊る 2 ~Ash to Wish~ (ガガガ文庫)されど罪人は竜と踊る 3~Silverdawn Goldendusk~ (ガガガ文庫)されど罪人は竜と踊る 4 (ガガガ文庫)
今年出会ったという意味では一番印象に残っているかもしれない(スニーカー時代は知らないので)。常に絶望的な戦いの中であっても減らず口は忘れないコンビに魅了される。それにしても、4巻なんて絶対ムリ!って強者を相手に、よくぞ切り抜けたと拍手したく……なると、二転三転してどん底を味合わせてくれやがりますね。鬱展開というのはこういうものかと見せてくれます。すごい。

07:マーベラス・ツインズ (古龍

マーベラス・ツインズ (1)謎の宝の地図 [GAMECITY文庫] (GAMECITY文庫)マーベラス・ツインズ (2)地下宮殿の秘密 (GAME CITY文庫 こ 2-2) (GAMECITY文庫)マーベラス・ツインズ (3)双子の運命 (GAME CITY文庫 こ 2-3) (GAMECITY文庫)マーベラス・ツインズ契 (1)だましあい (GAME CITY文庫 こ 2-4) (GAMECITY文庫)マーベラス・ツインズ契 (2)めぐり逢い (GAMECITY文庫)マーベラス・ツインズ契 (3)いつわりの仮面 (GAMECITY文庫)マーベラス・ツインズ契 (4)貴公子の涙 (GAMECITY文庫)
お互いの存在を知らずに育った双子が、全く別の育ち方をして、敵として出会う。圧倒的ストーリィテリングっぷりに引き込まれること請け合いです。残虐な悪人たちをやりこめる痛快さや恋模様も見逃せません。
お願いですから、新章も本として出版してくださいね。

08:オペラ・アウローラ 君が見る暁の火 (栗原ちひろ)

オペラ・エテルニタ 世界は永遠を歌う (角川ビーンズ文庫)オペラ・カンタンテ 静寂の歌い手 (角川ビーンズ文庫)オペラ・フィオーレ 花よ荒野に咲け (角川ビーンズ文庫)オペラ・エリーゾ 暗き楽園の設計者 (ビーンズ文庫)オペラ・ラビリント―光と滅びの迷宮 (角川ビーンズ文庫)オペラ・グローリア―讃えよ神なき栄光を (角川ビーンズ文庫)オペラ・メモーリア―祝祭の思い出 (角川ビーンズ文庫)オペラ・アウローラ―君が見る暁の火 (角川ビーンズ文庫)
2月に発売された最終巻に合わせて読んだ(読まされた)んですが、コミカルなかけあいと作り込まれた世界観が生み出すロードノベルファンタジーの最終巻は、涙なしでは読めなかった。世界の美しさを感じる物語でした。

09:ANGEL+DIVE(3) LOVENDER(十文字青

ANGEL+DIVE〈1〉STARFAKE (一迅社文庫)ANGEL+DIVE〈2〉REUNION (一迅社文庫)ANGEL+DIVE〈3〉LOVENDER (一迅社文庫)
盛り上がりという意味ではちょっと物足りなく、でも繊細な描写に魅了されていた物語が、第一部完となる三巻で一気に化けました。不安をはらみながら、それでもどうか幸せにと願わざるを得なかった二人の関係が導くあのラストは……忘れられない。

10:龍盤七朝 DRAGONBUSTER (秋山瑞人)

龍盤七朝 DRAGONBUSTER〈01〉 (電撃文庫)
序章の剣技の描写にしびれるばかり。淡々と進んでいるように見えて、心捕らえて話さない展開は、まさにボレロ。ガールミーツボーイな作品としてもすばらしいです。続きが楽しみで仕方ない。

次点

各レーベルから一冊ずつ*1

時載りリンネ! 4    とっておきの日々 (角川スニーカー文庫)ベン・トー―サバの味噌煮290円 (集英社スーパーダッシュ文庫)バカとテストと召喚獣3.5 (ファミ通文庫)火の国、風の国物語5  王女勇躍 (富士見ファンタジア文庫)らじかるエレメンツ 2 (GA文庫)烙印の紋章―たそがれの星に竜は吠える (電撃文庫)スクランブル・ウィザード (HJ文庫)〔MF文庫J〕ギャルゴ!!!!!3 (MF文庫J)ぶよぶよカルテット (一迅社文庫 み 1-1)人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫)マリア様がみてる―卒業前小景 (コバルト文庫)身代わり伯爵の決闘 (角川ビーンズ文庫)死神姫の再婚 -私の可愛い王子様- (B’s‐LOG文庫)魍魎の都 姫様、それはなりませぬ (講談社X文庫―ホワイトハート)封殺鬼―鵺子ドリ鳴イタ〈4〉 (ルルル文庫)パートタイム・ナニー (3) (ウィングス文庫) (新書館ウィングス文庫 134)

*1:あんま読んでないレーベルは除く