テルミー きみがやろうとしている事は

「わたしの心の中には、あの事故で死んだ二十四人が、まだ生きている。……比喩ではなく、本当にわたしの精神に介入してくるのよ」
「心の中で……生きている?」
「彼らは、人生の最後の瞬間に強い心残りを抱いた。そしてその思念が、なぜか生き残ってしまったわたしの精神に入り込んだ」

バス事故で亡くなったクラスメイト二十四人の最後の願いを叶えるお話。奇跡的に生き残った人たちを救うお話しでもあったように思います。最後にやりたいこと、それは人によって様々で、時に間違ったことをしてしまうこともあるけれど、死を受け入れるために動いた人たちの思いが優しかった。ぽんぽん進むよりかは、じっくり見せてくれるほうが良かったですね。最後の話がまさにそれで感動でした。→ 感想