夏休みは伊勢・鳥羽へ(9月9日・遊歩道と遊覧船とマコンデ編)
安定の4時(略)
今日は特に予定を設けていない日。適当にぶらつこうってことで(そもそも鳥羽にはそんなに見るものががが)、まわりゃんせのパスポートで入れるところを回ることに。
グダグダしてたら、駅までの送迎バスに乗り遅れたので、なら歩いて行くことにした。車で10分だけど、そんな複雑な道のりじゃないから大丈夫と気を良くしていたおかげで、道半ばで見かけた、なんちゃら遊歩道なる道を通ろうとしたのが間違いだった。
いや、始めの角を曲がったところで、嫌な予感はしていたんですよ。階段は急だし、だんだん寂れていくし。虫は多いわ、クモは顔にかかるわ……かろうじて、道であることがわかるようになっていたのは幸いでした。
案内図にあった見晴台は……まあ、いい景色ではありました。が、草木が茂りすぎて、こう、ね。うん。
そういえば、この旅行中は、いつも晴れていたんですが、今日は天気があまり良くなかったんです、朝は。ところが、見晴台にたどり着いたあたりから、晴れてきてくれやがりましてな……暑かった。
そこから駅までの道は、急な下り階段の連続で、そこいらに苔が生えているから、滑りそうだわ、一度勢いがついたら止まらなそうな気がして落ち着かないわで、神経すりへりました。
出発したばかりなのに、体力の消耗具合が半端なかった。
で、とりあえず、本日一番始めにいったところは、遊覧船。鳥羽湾をぐるっと回って1時間の旅。でーはーな竜宮船が、なんとも言えない味を出してくれてましたよ。
途中、イルカ島なるところで降りることも可能で、そこではイルカショーとかやってたらしいですが、動く気力がなくて、ぐだっと乗って、景色を眺めてました。
遊覧船乗り場のすぐ隣に、ミキモト真珠島があり、世界で始めて真珠の養殖に成功した島ということで、博物館やら真珠ができるまでの工程から海女さんの実演まで、いろいろ見ることができるみたいだったんですが、あまり興味がなかったので、うーん。パンフレットを見たら、色ものっぽいけれど、マコンデ美術館のほうが面白そうじゃね?ってことで、向かって見ることにした。
正解のような不正解の様な、そんなものでしたが。
いや、マコンデは悪いものじゃないですよ。見ている間は楽しめました。ただ移動がね……バスで10分の距離という案内だったので、まずバス停を探し、そこで次の時間を聞いたら、30分後。歩いたほうが早い。でも復活した日差しの中を歩いていくのは……と思って、たいそう長い間待ったし、帰りは帰りで、バスが予定時刻を10分以上遅れてくるし。30分に一本のバスが、10分も遅れないで!不安になるから!
車の通りはそれほどなくても、歩道がないから結構怖い思いをしたりしたけれど、無事到着できてよかった。
マコンデ美術館にあるのは、タンザニアのマコンデ高原に住んでいたマコンデ族の彫刻です。
なんだかよくわからないけれど、迫力があった。
見終わったのが17時ぐらいだったかな。駅までのバスから見える景色が綺麗だった。
たいしたことをしていないけれど、なんだかんだで三日間も動いていたせいか、すんごい疲れていたので、帰ることに。疲れているとかいいながら、駅から旅館まで歩いて帰る選択をしたのは、ちょっと買い物がしたかったからですが……
っていうかですね。旅支度してるときに良く言われたんですよ。「足りないものがあったとしても、お金があれば買える」と。ところが、ここではお金があっても売ってる場所がない。
例によって例のごとく、穴の空いた靴下をたくさん持ってるでるたさんは、ちょっと靴下が欲しいなと思ったわけですよ。部屋で食事ができるところだったので、係りの人が持ってくるじゃないですか。ねぇ?
いやまあ、そういうこともあり、とりあえずちょっとした日用品といいますか、そういうものを買いたいと思った次第なんですが、これがどこにも売ってない。駅前は、お土産屋さんこそ充実しているけれど、それ以外のものは皆無といっていい。いったい地元の人はどこで買い物をしているんだ?
鳥羽にきてから、いろんなところを歩き回ったけれど、本当に見つからなくて。最後の望みはコンビニしかないということで、送迎バスに乗っているとき見かけたサークルKサンクスにいこうと思い立ったわけです。
やっぱコンビニは偉大だった。
ちなみに泊まった旅館は、とてもアットホームなところで(オブラート)、何かと世話焼きな人が多く、それはそれで良いものですが、いやまさか、道を歩いていたら、送迎バスが止まって「乗って行きなさい」と声をかけてくれるとは思いもしなかった。っていうか、後ろ姿でよくわかったなと感心する。
ちょうどこれから坂道にさしかかろうというところだったので、ありがたく乗せてもらいました。いろいろ抜けているところもあるんだけれど、このぐらいが緊張感なくていいのかも。
そんな四日目でした。
旅行中ここまで一冊どころか、一行も本を読んでないとか、嘘だろ。