僕の夏休み(三日目/前半)

夏休み二日目からの続き

旅に出ると、早起きしちゃうのはなんでだろうね。朝食まで時間があったから、温泉に入ってきた。
関係ないけれど、宿泊したホテルは、漫画が充実してた。ちょっと古いけれど、寄生獣や、××島耕作、風使い、私立荒磯高等学校生徒会執行部などなど、よくわからないジャンルが集まってた。これはたぶん、ひとりの趣味じゃないよなあ、という余談。

函館二日目は、大沼公園へ。函館からは車で40分ぐらいだったかな。ホテルからちょっと走ったら、あとはほとんど道なりに進んでたように思う。これなら、ペーパーになってから、十数年の僕でも運転できるかもと思った、ら……、まあいいや。
たどり着いたら、駐車場400円とか言われて、有料しかないのかしらとぐるっと回ったら、無料の場所もないわけじゃないんだけど、約800mぐらい歩くことになるので、素直にお金を払うことにした。たいした距離じゃないけれど、帰りはぐったりなってる可能性が高いので……自分の体力は過信しません。ちなみに大沼公園指定の駐車場は、410円だった。すぐ隣に400円のところがあって、ぶっちゃけ公園入り口までの距離は同じだったから、そっちにすればよかったなーと思ったけど、10円だからいいや。
入ってすぐの売店で、いもだんごなるものを食べて、移動開始。
まずはじめはボートに乗った。人生初の手漕ぎですよ。乗ってから、「こんな感じで漕いでください」と説明を受けて、では、と漕いでみたら、これがまた難しい。腕の力は左右で違うから、曲がっていくんですよね。で、進路を戻そうとして一方に力を入れると、今度は逆に曲がって……というエンドレス。

思った方向に進まないから、同じく手漕ぎボートに乗ってる人や、あひるボード(足こぎ)の人、モーターボートの人などが、接近してくるたびに、先に進むべきか(不安定な進路)、いっそ漕がずに相手によけてもらうか、みたいな選択に迫られました。

それでも、10分もすれば慣れてくる。腕だけじゃなくて、体を使って漕がないとダメなんだな(知ったか)。
ちなみに漕いでいると、カモが寄ってきます。ボートを借りるときに餌も買ったので、ぽいっと投げてみたら、ものすごい勢いで飛んでくるからびっくりする。常に先頭に立って、エサを食いつくすカモもいれば、すぐにあきらめて次のエサを待つカモもいて、思わず修造ばりに「もっと頑張れよ!」と言ってしまったのは余談でございます。

途中、漕ぎ手を代わってみたりしましたが、とまっているボートの上とはいえ、ちょっと動いただけでグラグラくるから、危ないったらない。
そういえば、朝方は曇っていたのに、ボートに乗ってから日がさしてきて、じりじりと焼かれておりました。どこにも逃げ場がない。
再び漕ぎ手に戻って、行きとは異なる道から戻ろうとしたら、向かい風で進まない。余裕を持った行動だったはずなのに、わりと時間ぎりぎりになってしまった。ふぅ。

そのあとは、「森の小径」という20分ぐらいの散策コースを歩いて……いたはずなのに、よくわからない道に入ってしまったらしくて、気づいたら、「島巡りの路」という50分コースに入ってた。


「ここ、どこ?」とうろうろして、地図を見つけた時の衝撃たるや。戻るまでの道のりは、修行のようなものでした。暑い、長い、ハチがいる、橋が急、ちょっと足くじいた、この景色奇麗、そんな感じ。



そういえば、お昼を食べていないことに気付いたけれど、日にあたりすぎたせいか、がっつり食べる元気がない。とりあえず、周辺に食べるところはないかと、移動することに……

なったわけですが、長くなったので、今日はここまで。