僕の夏休み(四日目)

夏休み三日目から続く四日目。

いえ、筋肉痛になることぐらい予想してましたし。ぜーんぜんびっくりしませんよ、どっこいしょ。

さて、今日も車で移動。昨日よりもさらに遠くの松前に。松前漬で有名なところですね。
ただ、松前に行くと宿の人に言ったら「大沼のほうがいいですよ」と勧めてくるぐらいには、何もないところっぽいです。実際そうでした。

ちなみに宿の人は、松前までいったとき、速度違反で捕まったことがあるとのこと。スピード出せるところだけれど、気をつけてと注意をしてくれましたが、そのあと、あれでゴールド免許がーみたいな悔しさを体全体で表現してくれたので、こうならないようにしようと思いました。

予報では雨となっていた本日。でも実際には曇りで、時折晴れ間が見られた一日でした。この旅行中は、天気に恵まれたなー。日ごろの行いって大事ですね。こんこん、おっと咳が。

函館から松前までは、車で約2時間半。これまた昨日に引き続き、ほぼ道なりに進めるうえに信号も少ないので、ああなるほど、スピード出せてしまうわけだと思う次第。海岸沿いを走っていくので、海が見えて、雲がもやってて、たまに世紀末な景色っぽくなったかと思ったら、晴れ間があってと、面白い景色だったな。ただまあ、さすがに腰が痛くなりました。これだから腰痛持ちは。

松前に到着して、まず行ったところは、松前城松前城資料館。


ここで、宿の人が言ってた意味がわかる。資料館というわりには……うん。じっくりみても、15分かからなかったような。階段登るのが大変だったとか、まあ、そんな感じ。


お昼を食べようと、すぐそばにあった寿司屋に入ろうとしたら、中から鍵がかかってて、「?」と思いつつ、別のところに向かう。すでに歩くのが億劫になっていたので、目に入ったお蕎麦屋さんに入ってみた。普通にとろろそばとか頼んだけど(温かいものを頼むぐらいには、涼しかった)、あとでガイドブックみたら、鰊のなんちゃらが絶品とか書かれてて、あああ……。

いえ、うまかったっすよ。

そういえば、デザートとして出てきたそば粉豆……だっけ?あれすごい好き。たぶん、机の上にあったら、延々と食べてしまう。お土産に買えばよかったと、いまさらながらに後悔してる。

まったりしたら歩く気力がなくなってきたんですが、松前城資料館・松前藩屋敷の共通券を買ってしまった以上、行かねばなるまいと、地図上では、徒歩15分のところにある松前藩屋敷へ向かう。

途中、光善寺の血脈桜なる桜をみて(もちろん咲いてないけど)、その逸話を読んだり、気づいたらお墓の中を歩いてたりしてましたが(昼間なのに寒気が)、なんとかたどり着く。坂を登りまくったぜ……。もしかして、こういった運動のおかげで、体重減ったのかしら(旅行前61→旅行後58)。

松前藩屋敷は、当時の街並みを再現して、役所や漁家、髪結、長屋など、十四の建物がありました。それぞれ中に入って上がれる(靴を脱いで)のは、おおっと思いましたけど、何があるわけでもないので、まあなんだ。

っていうか、甲冑着付体験とか書いてあるわりに、そのコーナーに誰もいないんだなこれが。お土産売り場っぽいところにも人がいなかったし、うん、そのぐらい閑散としてた。貸し切りかと思うほどだったけど、たまにすれ違う人がいて、ほっとした思い出。ろくに写真を撮ってないのは、疲れきっていたからです。

そういえば、松前藩屋敷をあとにして、車を駐車したところに戻ったら、これからイベントが始まるところだったらしく、屋台やら椅子やらが並べられていて、僕らの乗ってきた車がど真ん中にぽつんと置かれてたから焦りました。どこかにお知らせを載せておいてくれたらいいのに!
「すみませんすみません」といいながら、車を動かすでるたさんでした。昨日と同じく、帰りの運転は僕です。さすがにちょっと慣れてきた。

ところで、せっかく函館にきたなら、ご当地インクとか見てみたいということで、石田文具なるところにいってみた。結構大きな文房具屋さん。渋谷の伊東屋ぐらいはあったような。

店内を見て回る前に、万年筆コーナーを見つけて、さっそく函館限定色のインクを物色。
事前にググっていたので、函館トワイライトブルーがあるのは知っていましたが、この他にも、遺愛、カレー、ガゴメという色があって迷う(蛍光インクもあったけれど、これは眼中ない)。
さらには、函館山をイメージしたという緑があって、これがとてもよかったんですが、まだ試作段階だからと、見るだけの罠。むむむ。一番ほしかった。
どれにしようか迷いに迷って、僕が選んだのは、カレーでございます。いや、意外といい色なんですよ。他にない感じだったし。書いた直後と乾いたあとでは、結構印象が変わるみたいですが、ま、それはつかってからのお楽しみかな。手紙を書くのが楽しみ。

ちなみに、手紙といえば、ホテルの近くに郵便局があったので、北海道・函館ものの切手を何種類か購入しました。自分へのお土産。

さて、函館に戻ってきて、ご飯はどうするかと考えていたら、はこだてビールというレストランを見かけたので、そこに決定。
車だと飲めないから、一度ホテルに戻って車を置き、市電で向かうことに。どんだけ飲みたいんだ。いや、市電に乗ってみたくてさー(言い訳)。

普段ビールを好まないでるたさんですが、ここで飲んだビールはおいしかった。チーズもおいしかった。ビールのカクテルを飲んでみようと挑戦したシャンディ・ガフ(ビールとジンジャーエールのカクテル)は、飲み始めは、えーと思ったけど、飲み続けていたら、だんだん美味しくなってきて、癖になりそうだった。おやばい。


お腹いっぱい食べて、ほろ酔い気分になって、帰りも市電に乗ろうと思ったのに、待ち時間が20分あったので、なら歩こうと、てくてくホテルへ。面白いテンションだったなー。坂の上をみると、素敵な景色が見えたので、車が通ってないことを確認して、道路の真ん中でカメラを構えたりしてました。

こうして残すは、あと一日に。早いものだ。