かたやま和華

お狐サマの旅は道連れッ!

「言ったはずだ、お前はわたしのものだと」 「はいはい」 「返事は、一回でよい」 くくっ、と笑って、紗那王が桐緒の黒髪に指をからめる。 「なんですか、その笑い」 「いや。記憶がなくても、減らず口は変わらぬな」 まだ決着つかないってのはアレだけど、…

お狐サマの挑戦状ッ!

「ここは、どこ?」 桐緒は、どうしても思い出すことができなかった。 花の名前も、 「あたしは……、誰?」 自分の名前も。 桐緒と離れてるときの紗那王の甘さは異常です。はやくバカっぷる状態になって欲しいな。 → 感想

お狐サマの七変化ッ!

「桐緒、明日、優勝したら褒美をやろう」 「ご褒美、くれるの?」 紗那王が、くしゃり、とそよ風のように笑う。 「今宵の続きを。永遠の快楽を、我が妃に」 なぜそこまで手を出しておきながら……と思いつつ、紗那王の甘い言葉が心地よくなってきた僕がいる。…

お狐サマの赤い糸ッ!

「この先、何度離れることになろうとも、そのたびにわたしは必ずやお前を見つけよう」 「そのたびに、あたしは紗那王に恋をするの? 「そうだ。何度でもその心、盗んでみせる」 「悪い狐だね」 相思相愛なのにまったくもって素直じゃないんだから。ようやく…

お狐サマの花吹雪ッ!

「なっ、何よ、その笑い」 「アヤメとやらの病、治してやってもよいが」 「きすならしないからね!」 「……つまらんな」 言葉以上につまらなそうな顔で紗那王がまた連子窓へと背中を預けてしまったので、桐緒はちょっとちょっとと手を伸ばしてしまった。 「な…

お狐サマの神隠しッ!

「助けてくれてありがとう。紗那王は、いつでもあたしの味方だね」 「当然であろう」 「あたしも、いつでも紗那王の味方だよ」 「桐緒……」 「だから、ね、もっとなんでも話してよ。あたしたちが立ち向かわなくちゃいけない敵がいるなら、ふたりで一緒に立ち…

お狐サマの縁結びッ!

「あの、松寿王。……憑き主と、憑き物が、結ばれることてあるんでしょうか」 「ほう?」 「あたしと紗那王のことをゆってるんじゃなく、た、た、たとえば茶々姫と紗那王の話でっ」 「悋気か、桐緒」 「違います!」 「そうか、悋気か」 「違います違います違…

お狐サマのから騒ぎッ!

「それは、憑き主として命じているつもりか?」 「そうよ、命令。……ううん、約束。頑張るから、あたし」 紗那王にふさわしい憑き主になれるように。 「だから……」 だから、新しい憑き主を探したりしないで。 きゅんきゅんしちゃう面白さでした。→ 感想

お狐サマの言うとおりッ!

「桐緒、心してかかれよ。紗那王さまは手強いからな、柳羽も飼い慣らせずに苦労してたさ」 「こちとら江都っ子よ、狐だろうが金魚だろうが飼い慣らしてみせるわよ」 「バカタレ、金魚と天狐を一緒にするなっ」 「憑き主をナメんなよ!」 恩返しに、狐に憑か…

楓の剣!3 かげろふ人形

「わたしたちは惑わしたりなどしていません。望まれたから叶えているだけ。願い望むのは人、人とは愚かで悲しい生き物ですね」 違うっ、と楓は千切れんばかりに首を横に振った。 「願いとは希望の火です!すべてが叶ってしまったら人は希望をなくしてしまう…

楓の剣!2 ぬえの鳴く夜

「ごめん、弥比古。あたしのせいで……」 「あー、ダメだダメだ、そんな顔したってもう騙されねぇ」 くいっと強引に抱き寄せられて、楓は弥比古に身体を預けた。その両腕には、いつになく強い力が込められていて… 大江戸エンタテインメントの第二弾 → 感想

楓の剣!

う〜ん。微妙? → 感想