中田永一

吉祥寺の朝日奈くん

「賭けようぜ」 「何を?夕飯?」 「勝った方が告白をする。好きな子に」 どの短編も切なくて、成就されたとは言えない思いかもしれないけれど、次の恋が見える風景が素敵でした。この人のお話、ホント好きだ。→ 感想

百瀬、こっちを向いて。

親友の言葉をおもいだした。 あなたのことを好きになる人なんていない。 あなたにちかづく人は、あなたの顔が好きなだけで、あなた自身にはこれっぽっちも興味がないんだからね。 その言葉は呪いみたいにわたしの心をしばっていた。 ついさっきまで。 切なく…

LOVE or LIKE

「学校でだれかに私のことを説明しなかった?囲碁部の人にでも話したんじゃない?」 「そういえば後輩の女子に話したっけな、姫子さんのこと」 「その子よ!あなたに気があるのよ!どうして気づかないの!」 「たしかにその後輩は、よく話しかけてくるし、い…