「おれと狭霧は、荷車の両輪のようなものだな」 義伯の声は、眠たそうではあったが弱くはなかった。 「狭霧が物の怪を見つけ出し、おれは、病で傷んだ体を治してやる。両方そろわねば、病者は健やかにならんのだ」 読み終わった時に、じんわりと涙が浮かんで…
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