「いや、信じていたんじゃない。信じたかったんだ。俺たちのアイドルを奪い、けれどその彼女たちの一番の笑顔が見られるなら、おまえたちに任せてもいいと思ったんだ……。そんなおまえたちだから、信じたかったんだ……。なのに、なのにおまえらは！」 勢いよく…

「ねえチビ、聞いた？」 しゃっくり上げる声で、もちろん、返事など期待せず。 「裕也くんが、好きだって言ってくれたよ」 言葉にするたびに、嗚咽が漏れて。 「好きだって言ってくれたのに……どうして……」 もうちょっと盛り上がってくれたら最高でしたが、満…

「今回は特別ですよ。相手が恭子さんだから、私の個人的な興味もあって、この役目を買って出たんですよ」 「興味？」 「MALLS社長夫人の座を狙っている女の子に、興味が湧かないほうがおかしいですよ」 言われたとたん、恭子は体を大きくのけ反らせ、顔を真…

ラストこそあれだけど、いい意味でライトノベル。→ 感想