十月ユウ

その本、開くことなかれ 戒書封殺記

「甘えるな」 一切の感情が排除された言葉に、綴は身を強張らせた。 「できるできないじゃない、やるかやらないかだ。 月詠君が君にどういう指導をしたか、僕は詳しくは知らないし、どうでもいい。けど、一つだけはっきりと言えることがある。彼は、君に何も…

その本、禁忌の扉に通ず 戒書封殺記

「テレビを見て戦争を嘆くのは簡単だ。誰にだってできる。だがそんな人間はけして戦いをとめることはできない。我々も同じだ。ただ同情するだけでは何も救えない。一般人ならそれだけでいい。だが君は違う。君は見習いとはいえ、異界司書だ」 何も言い返せな…

その本、触れることなかれ 戒書封殺記

「そうね、やっぱり無理かもしれないわ。少なくとも、私だったらあなたには何も任せられない」 「…………」 「そんなふうに何もしないうちから自信がなさそうにしてる人間には、多分何もできないわ」 「先輩……」 地味だけど面白いシリーズ第二弾 → 感想

その本、持ち出しを禁ず ― 戒書封殺記

無名の新人。意外におもしろい。 感想: http://www.booklines.net/archives/4829117788.php