和泉統子
「アレクは人の傷に敏感だから」 「え?」 「傷ついたり苦しんだりしてる時って、ほんの一人でも、自分が苦しんでいることに気づいている人が傍にいるってことが、凄く慰めになりますのよ」 「婚約、翌日。」が最高に楽しかった。ノエルさん、ドキドキしすぎ…
「ギィ様は、ノエル様を聖祓魔師の座から降ろしたいのですね?」 「あぁ。彼女は聖祓魔師の座にいるべきではない」 フォローしようとすればするほど墓穴ほるアレクと、実は鈍かったのねというおねーちゃんが楽しくて楽しくて。たぶん、一番楽しんだのは、ジ…
「なんだよ、それ?俺が言ってんのは人を無視するなってこと!愛の反対語は憎しみじゃなくて、無関心だって知らないのかよ?」 派閥争いから、アレクが大変な目にあうけど、やっぱり純粋っ子はつよい!兄と姉からしたら、アレクの存在って大きな道しるべにな…
「はぁ……。十四年も姫君をやっていて、男性にときめかないとは情けない……」 「そう言うな。現在の皇宮には思わずときめたくなるような、立派な男性の在庫がない」 養母からまで駄目押し的に何か大きくズレた擁護を貰い、アレクは立ったままドレスを握りしめ…