四辻たかお

ドラマチック・ドラマー 遊月

「残念だけど、彼にはわたしが必要じゃないわ」 淋しそうだが、きっぱりとした清々しい口調だった。 「わたしわかった。自分が必要だからって、その人の考えを無視しちゃいけないって。その人には、その人のいる場所、必要とされている場所があるのね」 少女…