在原竹広

ようこそ無目的室へ

「どう思う?馬鹿だと思う?」 「そ、それは……」 突然話を振られて、とっさに返事できない。 「あたしは思うね」 「おい」 千尋が突っ込む。公は笑った。 「確かに馬鹿だけど、そんなやつだからあたしは千尋のことを大事に思ってる。かけがえのない友人だと…

時の魔法と烏羽玉の夜

「じゃ、じゃあなんですか?」 「アンタの血さ」 「血!?」 声が裏返った。 「どういう意味ですか」 「アンタは『魔術の血』だからな」 パタパタとハマっていく展開はいいですね。もうちょっと女の子が魅力的だったらなあ → 感想

ブライトレッド・レベル 2

「私に協力しろ」 それに不審そうな表情を作ったのは樒のほうで、愛姫は鋭い視線を変えていない。 愛姫は、相手がおそらくこう質問してほしいだろう言葉をそのまま口にした。 「協力とは?」 満足そうにうなずく。間を置き、相手は口を開いた。そこから出て…

ブライトレッド・レベル

「なるほど。家族愛を〝ウルス〟より優先させたってわけか。はいはい、わかったわかった。お嬢ちゃん、おまえバカだな」 「わたしがバカかどうかはわたしが決めます。質問に答えなさい」 「イエスと言ったら?」 「殺します」 まだ序章といった感じのハード…