「分かったお兄ちゃん！こう訊いたらいいんだ」 待つのが苦手な琴ちゃんらしく、そんなふうに言ってから、 「ね、お兄ちゃん。都さんと八千代さんと泉さん。このなかだったら誰が好き？」 こういう妹がいると、当事者は大変かもしれないけど、傍観者はニヤニ…

「私、わがままなんです。わがままで欲張りなんです。正々堂々真っ向勝負で勝たないと意味が無い！なんて思っちゃうんです。初恋を最高のものにしたいって、そう思っちゃうんです。だから―」 「黒河さんは、何も気にしないでください。全部自分のためなんで…

「川島が、もっとしっかりしてたらいいんだけど……難しいかな？ずっと前からあんな感じだから」 「付き合い、長いんですか？」 「そうね。ちっちゃいころから知ってる。昔はかっこ良かったんだけどなあ……」 言ってから、はっとした表情になって、 「……今言っ…

「だって好きなんだもん！好きなら当たり前のことだよ。周りがどう思っても関係ない。そんなの気にしないんだから。私は負けない。ぜったいに負けたりしない。どんなことがあっても平気だよ。だって好きなんだもん。大好きなんだもん！」 吉野のまっすぐな思…

自分の立場を理解しているなんて―そんな言葉は、逃げでしかありません。そんな軽い想いで振り回すことは、相手に対して迷惑だとは思いませんか？譲れない想いならば、立場なんて関係ありません。自分の思いを貫けば、誰かが傷つくこともあるでしょう。家のや…

もう何がなんだか分からなかった。 見れば、右隣に座っているセミロングの女の子も、ハンカチで涙を拭っている。がんばってねがんばってね私何も出来ないけどううう。 どういう訳か、教室全体が里見に対して同情的な雰囲気に包まれていた。 何かが。 何かが…

テンポと勢いのよさは一品 → 感想

お嬢様の意地悪がなんともいえない → 感想

それにしても表紙がアレですね → 感想

それにしても藤倉はいったい何者なんだろう……？ → 感想

この文体クセになるかも 感想: http://www.booklines.net/archives/4829162562.php

トーマはいいヤツだ 感想: http://www.booklines.net/archives/4829163313.php

「おんせん！」 そんなカンナの一言から決まった旅行。 いつものメンバで行くことになった当日、長峰のせいで泉が参加できなくなる。 寂しいけれど、せめて楽しもう。そんな感じで始まった旅行。 だが、その旅館で休もうとした矢先、待ち受けていたものは・…

ついでだから短編集も読む。これで現在出てる作品すべて網羅。 今までの三作品はミステリィ風味の物語だったけれど、短編集はいたって普通の学園もの（普通か？）。 机の中に入っていた手紙を開けたらラブレターじゃなく脅迫状が入っていた「机の手紙にご用…

学園祭。演劇部は 2年ぶりに舞台をやる。かつて部員の一人が首をつった舞台の上で・・・・・・。 そんな舞台を手伝うことになったトップ 3 のメンバ。 だが、稽古中にライトが落ちる事故が発生。そして控え室にいた演劇部員が刺される事件が勃発。しかも密室…

夜に起きた爆発事件。幸い被害は無かったものの、実行犯は見つからず。その後も一定時間を置いて爆発は続く。一体誰が、何のために？ 過去に命を狙われた事のあるトップ３のひとり都は、自身が狙われたわけではないのに拒否反応を起こす。彼女のために、そし…

なんとなく題名に惹かれて購入した作品。響きがいい。 拉致に近い状態である全寮制の高校へ編入させられた主人公の藤倉。 ある日の夜、窓が割れる音を聞いた藤倉。発信源へは学年の「トップ３」のひとり、長嶺の部屋。 不審に思い、主人公が声を掛けるが返事…