字野耕平

神仙酒コンチェルト―ブートレガーズ

「でもよお。結局はフォーチュン・ドロップに全部預けることになるんだろ?だったら信じようぜ。俺たちの密造酒をよ」 「……のるか、反るか、か」 ふと、ギルバートの背筋に冷たい電流が走った。憤りが溶け、頬が歪む。 「そうだな。結局この仕事は賭事なんだ…