山科千晶

エンジェル・ウィスパー(下)

(あの子を) 護ってやりたいと思う自分がいた。いったい何から彼女を護るのか。それすらわかっていないのに。言葉を失ったあの子の力になるのだと、心に決めた自分がいた。 下巻に入ってからサスペンス度が高まって面白かったけど、欲やコンプレックスから…

エンジェル・ウィスパー(上)

「弓削君言いました。自分を変えたいんだって。そう言ったとき、いつもとなんか雰囲気が違っていて。そうして弓削君……」 少女言葉を切った。不安そうな泣き出しそうな目をしていた。 「エンジェル・ウィスパーって……」 「え?」 「エンジェル・ウィスパーっ…

つきこい

「イズミ、お願いがあるんだ」 少しの沈黙の後、彼は言った。 何?、と私は彼を見た。 「キスして、いい?」 切なくも透明感ある恋愛物語でした。少女小説っぽいかな。結構雰囲気よかったので、他の作品も読んでみようかなあ。 → 感想