峰月皓

俺たちのコンビニ―新米店長と仲間たち

「……母ちゃん」 「そら辛いこともある。考えなあかんことも、たくさんあるやろ」 「……うん」 「後回しにしたらあかん。足を止めてもええ。納得のいくまで考えるにゃ。あんたに足らんのは、そういうとこ」 たとえ誤解であっても、事件を起こしたコンビニとい…

俺のコンビニ

「……こんなことを言うと変に思われるかもしれませんけど」 瑠美は小さくはにかんで良平を見上げた。 「人を頼るってことを、私、ここで初めて教わった気がします」 青臭くもいい青春もの。田舎町で若き店長がコンビニを始めるんですが、いろんな苦労がありま…

君に続く線路

「三郎さんが線路を見てくれるから、安心して旅行できるんだよ」 そのときは気にも留めていなかったが、今櫻子に妻の話をして、初めて、その言葉が自分の支えになっていることに気がついた。 「歩いていけないような遠い街だって、線路がつないでくれている…