君に続く線路

「三郎さんが線路を見てくれるから、安心して旅行できるんだよ」
そのときは気にも留めていなかったが、今櫻子に妻の話をして、初めて、その言葉が自分の支えになっていることに気がついた。
「歩いていけないような遠い街だって、線路がつないでくれているから」

昭和初期。四十男の保線手と、二十の少女が出会うお話。いわゆるラブストーリー的なハッピーエンドじゃないけど、立場や思い、もろもろを考えた上でのいい終わり方だったかな。ただ盛り上がり的なものがないので、物足りない。→ 感想