新木伸

GJ部

「ほっぺにちゅーは、アリですかナシですか?」 「う……、む……」 部長は変なうめきをあげて、考え始めた。 何十秒も悩みぬいたあげく 「う……。ううっ、あ……、アリっ」 四コマ漫画ならぬ四ページ小説。何をするというわけでもなく、部室で、御茶飲んだり、だべ…

S式コミュニケーション3 君からぼくが消えるとき

「あっ」 惣一はようやく、サラが手当てをしてくれた事に気づいた。 「ありがと」 「サラ以外の者に手当てされた罰を与える」 惣一はぎくりと顔をこわばらせて後じさった。 「サラが良いと言うまで、それを付けたままにしておくこと」 シリアスな展開にハラ…

S式コミュニケーション2 君の秘密を知っている

「でもね……、守谷君」 華さんは笑いながら言ってきた。 「守谷君が口外しなかったとしても、バレたら同じことよ。そうなったら、根の下の肥料よ?」 初恋っぽい雰囲気が素敵 → 感想

S式コミュニケーション1 君はぼくを殺しにきた

「絶えろ。果てろ。終われ。消えろ。―その同義語。命令形で」 「死ね?」 「そう、死ね」 こくりと肯定して、少女は言った。 かわいい宇宙人に狙われる? → 感想